秋の葉っぱ 綺麗な形で産まれてきて あちこち欠けた形で散ってゆく そんな秋の葉っぱを見ていて ふと思ったことがあるんです 子供って、最初は何もなくてさ そこから大きくなるにつれて いろんなことを身につけながら そうして大人になってゆくのかな よくそう言われるでしょう でも、本当のところはさ 何もかも、子供の時に揃っていたのに そこから大きくなるにつれて いろんなことを欠けさせながら 大人になってゆくのかも知れないよ すき、って伝えることだとか ふしぎだな、って思うことだとか 笑ったり泣いたりすることだとか 自分が喜ぶことだとか 相手を喜ばせようとすることだとか そういう気持ちや、そうする力って 子供の時の方が、揃ってなかったかな そういった、子供の頃には揃っていたものを ぼくらは少しづつ欠けさせながら 大人になっているのかも知れないよ 色づいてあちこち欠けた 秋の葉っぱみたいにさ >> Next |