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わたしの想い


波はたださらさらと
寄せては返すだけなのに
見ていて何だか
切なくなったり

雪はただ音も無く
空から舞い降りるだけなのに
見ていて何だか
悲しくなったり

星はただ瞬きながら
天に輝くだけなのに
見ていて何だか
嬉しくなったり

悲しませようとして
喜ばせようとして
それはそこに
あるわけではないのに
ひとはそれに様々な
想いを寄せてそれを見ている

想いは、自分のものなのさ
与えられるものじゃない

ただ、あるがままそこにある
それだけのものに対しても
様々な想い、寄せるのだから

ひとを見て想うことも
世界を見て想うことも
言葉を聞いて想うことも
同じこと

心地いいものも
そうでないものも
いろいろあるけれど

それらはすべて
わたしが持ってる
想い、なんだね


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