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視線 君の横顔 二重瞼を載せた睫毛 そして、瞳を見つめていた ふと気になったんだ ねぇ瞳の奥の君はいま どんな世界を覗いているの 黙っていたことに気がついて 君の瞳がくっ、と動いた 瞳がこちらを向く前に 僕は視線を右へとそらす あ、そういえば 視線を右にそらすのは ごまかしの心理なんだって 前に何かで読んだけど とっさの時って どうしようもないね ちょっとおかしくなってたら 僕の視界の片隅で 君の顔がこちらを向いた その時気付いたふりをして 僕は視線を君に戻す いま、笑ってた？ いや、別に 君は横を振り向いて 僕が目をそらした時の その視線の先を見る 空間に煙草の煙が 一筋流れているだけで その先にあるのはただの壁 そして再び 僕の前には君の横顔 ねぇ、瞳の奥の君はいま どんな世界を覗いているの >> Next |