Diary


平成二十一年 長月




■2009/9/12 土
 一本だけ穴の空いた虫歯があるのだが、最近ちょっとしみるようになってきたので、先月からなんと歯医者に通っている。なんと、というのは、これが人生で初めての歯医者だから。最初に電話で予約をした時に色々と訊かれたのだけど、「いや、歯医者はじめてなんで…」と答えたものだから、先生は「どんなひどいのが来るのか…」とびっくりしていたらしい。で、最初は歯石取りからやろうとしたのだけど、実際に見てみたら歯石ゼロだった、と二度びっくり。
 とはいえ、穴が空いているものは空いているので、ここ1ヶ月掘ったり削ったりしていたら高さが足りなくなったので、そこに金属を被せて一本目終了。あと、34年間もほったらかしていたらさすがに細かい虫歯は多々あるようなので、これからはその処置になるらしい。

 噂に聞くほど痛かったり、は無かったのだけど、「痛むようなら神経殺しますねー」など、歯医者は台詞の方が聞いていて何だか痛くなってくる気がする。


■2009/9/13 日
 先日は歯医者のあと、北海道から自分の母親が母親の姉妹(つまり叔母)と房総半島観光のついでに千葉に住んでいる母の姉(つまり叔母)のところに来ている、というので、その千葉の叔母の家へ。で、千葉の叔母の娘(つまり従姉妹)と、母親と一緒にきた母の妹の、都内に住んでいる娘(つまり従姉妹)とワイワイと。
 ようするに自分の母と母方の叔母が3人と自分と自分の従姉妹2人の7人が珍しく集まったわけだ。ああややこしい。

 で、そのまま泊まって、母&叔母御一行が帰る前に「巣鴨」なるところへ寄って行く、というので案内する。と言っても自分にはよくわからんので、ガイドは母の妹の娘のつまり自分の従姉妹に任せる。まぁ、母の姉の娘の従姉妹が「巣鴨はおばちゃん達の原宿」とか「R−60な界隈」と言っていただけあって、まさにそんな感じのところだった。
 その後、母&叔母御一行を母の妹の娘の従姉妹と一緒に羽田まで送る。それから、互いの母親抜きで一体全員で何人居るか自分らもよく判らない従兄弟・従姉妹衆の近況などを情報交換。卒業後すぐに北海道から出てきた連中…特に男性陣が、仕事面であまり長続きしないで地元に戻ってしまっているらしい…など、景気のよくない話ばっかりだった。

 北海道から東京、という感じで「田舎」から「都会」に出てきて、長持ちするかどうか。長持ちする人としない人との違い。それが全て、という訳ではないが、ひとつだけ見つけたその「違い」というか法則のようなものがある。
 それは、「地元を捨てて出てきた人」よりも「地元を持って出てきた人」の方が、どこへ行っても長持ちする、というもの。前者は田舎の自分をリセットして都会の人になろう、とするタイプ。後者は田舎の自分を持ちながら都会でも暮らしてゆけるタイプ、とも言える。

 「違う所の人」に、なり切ろうとするのは、多分、疲れることなのだと思う。


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