『褐色に浸る時間』
2001年/前半


015 己が骨を埋める世紀
 己が骨を埋める世紀
 サイクル
 フレームのマスク効果
 南から雪の便り
 家庭の次の段階


016 夜の車窓から外を眺める人々
 夜の車窓から外を眺める人々
 今日も一日中しばれた
 無数の天使が囁く朝
 信じられない? 僕もそう
 電子ペットのトラウマ


017 今はまだ、透明な時代
 今はまだ、透明な時代
 ある(目的の無い)旅のひとコマ
 何が死んで、何が生き残ったんだろう
 微熱もつ躰に触れる
 思いがけず特別な日


018 グリコ、チョコレートケーキ、パイナップル
 風の形
 最初の隣人
 グリコ、チョコレートケーキ、パイナップル
 湯冷まし
 Uターン
 開拓者の末裔


019 逃げて行くもの
 天気の境目
 逃げてゆくもの
 狎つかれたいだけの人々
 何で書いているんだろう?
 日常では難しいけれど


020 日記についての原風景
 取り残された気分
 日記についての原風景
 尻と石鹸
 葛藤の無い絆
 寄生樹の果実


021 …飛べるかな?
 大根の個性
 何事も無い、という奇跡
 音へと還る雪
 …飛べるかな?
 ここ以外の何処かへ


022 野山の小人が笑う春
 一片の雪の悪戯
 遠ざけられている声
 挫折した街へ
 野山の小人が笑う春
 クーピー・コンプレックス


023 消えない程度に雪が降る
 消えない程度に雪が降る
 本籍の無意味
 変化に望むこと
 片付けましょう…の歌
 セキレイの尾羽が地を打つ仕草にも


024 秘めた内側、さらけだす時
 カンペンとランドセル
 春の最終走者
 珍客、来訪
 街の距離感
 秘めた内側、さらけだす時


025 春の川辺で
 早朝の散歩道
 団地の春の風物詩
 春の川辺で(1)
 春の川辺で(2)
 春の川辺で(3)
 

026 残された米粒
 次代のいない並木道
 それが何なのかは上手く言えないけれど
 残された米粒
 坦々
 街の静脈の中で


027 気持ちの端
 ジーンズ探しの苦労
 私はあなたの歌になりたい
 出会いのカタチ
 気持ちが繋がらない時
 気持ちの端


028 綿毛の魔法
 綿毛の魔法
 木霊の記憶
 「会える」から「会う」へ
 あのね
 コロシテシマエ

 

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